1915年(大正4年)に九十九里浜の南端に位置する一宮町に釜屋木炭店として創業以来、燃料文化の発展と共に、重油、石油、LPガスと固形燃料から液体燃料へ業務内容を移行しながら、地域の燃料屋さんとして親しまれてきた、有限会社 釜屋燃料店様。
現在は、都市ガス業務である大多喜ガスのサービスショップを千葉県内に5支店の展開。また、近年では設備業でのノウハウを生かした水道や住宅設備のリフォームサービスも提供しております。
「お家の困りごと」に寄り添い、100年以上にわたり地域の方々に愛され続ける釜屋燃料店を支える 代表取締役社長 斎藤文彦様と千葉営業所所長 内山秀二様へ建設基幹業務統合クラウドシステム「BALENA(バレーナ)」の導入の決め手を伺いました。
内山:都市ガス業務「大多喜ガス」の委託店としてガスの保安業務に関わっています。主に販売しているのはガス機器、それ以外にも水道、住宅設備も取り扱っています。
斎藤:お客様も会社も含めてみんな笑顔になれるような関係を築いていける会社でありたいと思います。
——リフォーム事業も最近は多く行われていると聞きました、いつ頃から始めたのでしょうか?
内山:リフォーム事業は事業全体の35%ほど占めています。開始時期は、はっきりとはないですね。というものの、リフォーム事業を始めよう!と始めたわけでもなくて…。地域の方の「お家の困りごと」に寄り添い対応していった結果こうなったという感覚です。
斎藤:リフォームとは呼んでなかったけれど、ずっと近しいことはやっていましたね。
——ガス事業担当者とリフォーム事業担当者がいらっしゃる?
斎藤:みんなできます。営業担当、工事担当というのもはっきり線引きはありません。お客様から「これできる?」と頼まれたら工事担当者が仕事を持って帰ってくることもありますし、営業担当者が給湯器を付け替えたり、水道管の補修をしたりもします。内容によっては、その業務が得意な担当者に引き継ぐこともありますが、誰でもマルチに対応できる体制です。
斎藤:元々そのFileMakerを使っていて、FileMakerを機軸にしたいなと思っていたところでお話がマッチしていました。
内山:2年半ほど前から、TOTO株式会社様(以下TOTO様)から助言を受けながら、システムについて検討していました。何社か直接お話を聞く機会や、見積作成の運用まで進んだところもありましたが、自分たちが歩み寄らないといけないルールがたくさんあり、本格的な運用まで漕ぎつけずにいました。そこでカスタマイズができる建設BALENAを魅力的に感じました。斎藤社長が検討していたもう一件のシステムもカスタマイズができましたが、決め手は小松社長の人柄とTOTO様の助言が大きかったんじゃないかな、と思います。
——恐縮です。建設BALENA知っていただいたきっかけは、やはりTOTO様からですか?
斎藤:TOTO様のご紹介からです。TOTO様の主催する、リフォーム施工会社のネットワーク、リモデルクラブ東関東展開に約15年前から参加しています。そこで紹介いただきました。
——リモデルクラブのセミナーで開催された、株式会社キタセツ北川社長のお話はお聞きになられましたか?
斎藤:はい。システムを入れたことによって業務改善のお話が魅力的でした。電話を受けたら、CTI連携でシステムもすぐ立ち上がってとか。事務員さんたちの利便性や、受付業務でのあたふたする感じが随分削減されてるんだ、そこまでできるんだ、と思いました。
——内山様にお聞きします。先程お話にあった、システム検討段階で「自分たちが歩み寄らないといけないルール」があったため、導入を足踏みしてしまう状況があったとのことですが、具体的にはどのようなことだったのでしょうか。
内山:個人の判断ですが、パッケージ化されていて工程管理などの一つの機能に特化されているものを現在の会社規模で複数導入するというのは、金銭的なことも含めて難しいと感じていました。一元管理できれば、それなりの費用対効果も期待できそうだと感じたのと、パッケージシステムは、社内での運用ルール作りやルール変更をたくさんしなければならないところ、BALENAなら運用前のそういったストレスが軽減できるのでは、と思いました。
——斎藤社長にお聞きします。あえて、導入の一番の決め手とするなら、どこだったでしょうか。
斎藤:FileMakerの融通性です。でも、FileMakerを使えば自分たちで何でもできるというわけでもなくて。それをサポートしてくれる人たちがどう対応してくれるかで変わってくるのかな、と思っています。自分たちで自由にするのもいいけど、逆に自由って1番難しくて。サポートもあるところが社内で導入の意思統一できた要因だと思います。
左から、有限会社釜屋燃料店 千葉営業所所長 内山秀二様、有限会社釜屋燃料店 代表取締役社長 斎藤文彦様、株式会社Office Concierge 代表取締役CEO 小松延顕
BALENA導入キックオフミーティングには、斎藤社長、内山所長をはじめ、各営業所の店長の方々にお集まりいただきました。
斎藤:こうやりたい、とリクエストしたことに対して、その場合はこういう条件が…とか、運用ルールを合わせてください、というのがなく進んでいるのは、意見交換しやすいと感じました。できますよ、というところから、じゃあ、やってみるか!という流れにはなったかな。
内山:元々がガス屋なので、システムのことは、分からないながらにやっている部分が大半で。 その中で、操作から教えてもらえたのは助かりました。あとはそのカスタマイズが効くところが、今後も含めていろんな要望が言いやすいんじゃないかなとは思いました。あとは、自分たちももう少し知識を入れていかないと。
——初期のパソコン導入台数は8台とのことですが、今後カスタマイズが進み無事運用に乗る状態となった場合、何台くらいになる予定ですか?また、スマートフォンの使用も検討されているとのことですが。
斎藤:現状であれば、パソコンが38台、スマートフォンが41台になるかと思います。
——スマートフォンで行いたい業務はどの様なものですか。
斎藤:受付業務の記録のやり取りですかね。
——受付は社内の方が最初はやりますよね。お電話で新規の内容だったり。受付時に入れた情報も合わせて、現場の方に色々な依頼がきた時に、スマートフォンで確認するとか、そういう感じでしょうか。
斎藤:はい。 後は、業務日報。
——業務日報はどんな内容を皆さん書かれていますか。
内山:1日外回りをすると、10件から20件現場を回ったりします。そこの伝票処理をして、かつ、その現場行った記録を作業日報で上げています。今は属人的になってしまっている部分があって、手書きだったりexcel入力だったり。それが統一化できるのはすごく魅力かなと思います。あとは、管理者側が、売り上げも、把握しやすいのではないかなと。
斎藤:日々の入力は大変なことなんだろうなとは思うのですが。その入力したことが、今後、データベース化していけるのであればいいなと思います。わざわざ会社に戻ってきてやらなくても、受付業務でのやり取りの間だけでも、ちょっとずつ、その都度やっていくことで、みんなの負担が少なく、少しでも会社のためになるようなものが構築されていくといいですね。
斎藤:リモデルクラブの会員の方々には、自分でシステム作成、確立した会社さんもありますし、大きい会社も多いので、どこまでのシステムを入れているのかもわかりませんが。入れるシステムに作業者が合わせるのではなく、作業者に合わせたシステムが作れるっていうのは魅力だなとは思います。なので、その辺に、モヤッとしているんだったらありかな。
——会社側にやりたいことや求めている機能がまず先にあって、それがやりやすいようにシステム側が変化していくことを求めていれば、ということでしょうか。
斎藤:そうそう、そういうことが言いたかったです。
——合っていてよかったです。 内山様はありますでしょうか。
内山:実際まだ、今運用開始段階なので「いいですよ」と大手を振っては言えないんですけど。カスタマイズできるというところが、 社員がシステム導入したことによって逆に疲弊する、ということなくシステムを使っていける未来が見えるかなとは思ってはいます。また、ぜひそうなるように。お願いしたいなと思っています。
斎藤:ずっと長く付き合えるシステムでありたいので。「長い笑顔」でお付き合いできればと思います。
内山:会社として大きな金額をかけてやりますので、なかなか難しいとは思いますが、我々社員も 費用対効果しっかり考えながらシステムをカスタマイズしていきたいです。困っていることを伝えて、一つ一つ改善してもらえるように、こちら側もやっていきたいと思っています。ぜひ本格的に活用できるようになった時、ある程度目処が立った時に「良かったね」って言えるような、長くお付き合いができるようにやっていければいいかなと思います。
営業内容: 大多喜ガス工事、大網ガス工事、長南ガス工事、白子ガス工事、大多喜ガス(株)委託業務、LPガス販売及び工事、上下水道、衛生、各設備工事、住宅設備機器販売、リフォーム事業
※写真は市原営業所外観